1.経鼻内視鏡
「胃カメラは苦手」という方の一番の理由は、内視鏡が食道に入るときの嘔吐反射。
これまでの内視鏡検査にはつきものであった、あの、オエーッ、ゲーッ、という苦痛の叫びです。なにしろ、本来、水や食べ物以外通るべきではない食道に、内視鏡という硬い異物が入っていくのですから。
その強さに個人差はあるものの、それに抵抗しようとする反射は、一種の防御反応として避けられないものでした。
しかし、先端外径約5ミリという経鼻用スコープができてから、その心配はもはや過去のもの。なにしろ経鼻内視鏡では、ほとんど嘔吐反射が起こらないのですから。その理由は、「経鼻ルートだと舌根に触れにくい」からだそうです。また、口が塞がれていないので、検査中でも患者さんとの会話が可能です。医師も患者さんも大変落ち着いた気分で、時折会話を交えながら、静かに検査が進みます。
これまでの内視鏡検査にはつきものであった、あの、オエーッ、ゲーッ、という苦痛の叫びです。なにしろ、本来、水や食べ物以外通るべきではない食道に、内視鏡という硬い異物が入っていくのですから。
その強さに個人差はあるものの、それに抵抗しようとする反射は、一種の防御反応として避けられないものでした。
しかし、先端外径約5ミリという経鼻用スコープができてから、その心配はもはや過去のもの。なにしろ経鼻内視鏡では、ほとんど嘔吐反射が起こらないのですから。その理由は、「経鼻ルートだと舌根に触れにくい」からだそうです。また、口が塞がれていないので、検査中でも患者さんとの会話が可能です。医師も患者さんも大変落ち着いた気分で、時折会話を交えながら、静かに検査が進みます。
初期の経鼻用スコープを試用した時、細さゆえの暗さと画質の粗さ、操作性の悪さから、「小型潜水艇で深海探検」のような気分。当分実用にはならないだろうと、正直なところ経鼻内視鏡にはあまり興味がありませんでした。しかし、最近発売された新しい機種を試用してみて考えが変わりました。最新の経口用ハイビジョンスコープと比べれば優劣は明かですが、画質、明るさとも一世代前の経口用スコープ程度には改善され、細いながらも生検も可能ですので、病変の拾い上げには十分と思われます。
「胃カメラは苦しいもの」という先入観で、検査を嫌がっている患者さんがいらっしゃいましたら、是非一度、経鼻内視鏡検査を受けてみてください。ただし、アレルギー性鼻炎など鼻疾患のある方、鼻孔の小さい方、鼻血の出やすい方にはお勧めできませんのでご注意を。